胚モデル

共同通信ニュース用語解説 「胚モデル」の解説

胚モデル

精子卵子が受精してできた受精卵は、細胞分裂を繰り返し、人では受精後5~7日目ごろに胚盤胞と呼ばれる細胞の塊になり、その後子宮に着床して胎児として成長する。受精卵が細胞分裂している初期の段階を一般的に「胚」と呼び、胚モデルは、胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)などから作られた、胚盤胞に似た細胞の塊を指す。胚が成長する過程には謎が多いが、本物の胚を使った研究は生命の尊厳を守る観点で厳しく規制されている。疑似的な胚である胚モデルであれば、比較的緩やかな条件で研究に使える可能性がある。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android