胴脹(読み)どうぶくら

精選版 日本国語大辞典 「胴脹」の意味・読み・例文・類語

どう‐ぶくら【胴脹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 両端が狭く中央部がまるくふくれていること。また、そのさま。
  3. 中央部。中心。なかほど。まんなか。
    1. [初出の実例]「家居も京のどうぶくら、諸役御免の門作り名高き四条烏丸」(出典:浄瑠璃・大経師昔暦(1715)上)
  4. 物事の主要な部分
    1. [初出の実例]「爰は思案のどうぶくらなり」(出典:雑俳・寄太鼓(1701))
  5. 真最中。さなか。ただなか。
    1. [初出の実例]「曙は春の初やだうぶくら〈野水〉」(出典:俳諧・曠野(1689)一)
    2. 「悲しゅてならぬどうぶくらに、あた聞きともない」(出典:浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)中)

どう‐ぶくれ【胴脹】

  1. 〘 名詞 〙どうぶくら(胴脹)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android