能万寺古墳群
のうまんじこふんぐん
[現在地名]恵那市長島町中野 能万寺
恵那盆地の北西部山麓に群集しており、すでに消滅したものも含めると二一基が知られている。うち現存するものは一四基で、六号墳と一八号墳は古墳と断定しがたい。内部主体が横穴式石室の形態を示す円墳で、ほとんどが後世の盗掘などによって開口されている。墳丘の規模はいずれも一〇メートル前後。主たるものは昭和三三年(一九五八)発掘調査された第七号墳で、南東に向かって最も突出した丘陵の南側山麓に近い斜面に位置し、盆地南部を一望する景勝の地を占めている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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