脚摩乳手摩乳(読み)あしなずちてなずち

改訂新版 世界大百科事典 「脚摩乳手摩乳」の意味・わかりやすい解説

脚摩乳・手摩乳 (あしなずちてなずち)

記紀神話素戔嗚尊(すさのおのみこと)の大蛇退治譚に出てくる夫婦の神。大山祇神(おおやまつみのかみ)の子とされる。大蛇の犠牲に供されようとした奇稲田姫(くしなだひめ)の父母。娘の手足をなでいつくしむ意味の命名であろう。8人の娘を毎年大蛇に食われひとり残ったクシナダヒメがスサノオの力で救われる。スサノオがクシナダヒメと結婚したさい,この2神に稲田宮主須賀之八耳神(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)の名を授けたという。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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