脳内ペプチド(読み)のうないペプチド(その他表記)brain peptide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脳内ペプチド」の意味・わかりやすい解説

脳内ペプチド
のうないペプチド
brain peptide

脳内に存在し,神経伝達高次の精神活動を仲介する生理活性ペプチド。 1970年代前半より神経化学分野で注目され,組織からの単離精製,人工的な合成などが行なわれてきた。これまでに多く種類のペプチドが同定され,その機能が調べられている。最近の研究では,脳以外の組織でも分泌され,作用していることがわかってきた。神経伝達物質として働くほかに,種々の臓器においてホルモンとしても作用している。脳内で神経伝達,精神安定,鎮痛などに働く成分医薬品として開発しようとする研究が行なわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む