脳空気塞栓症(読み)のうくうきそくせんしょう(その他表記)Cerebral air embolism

知恵蔵mini 「脳空気塞栓症」の解説

脳空気塞栓症

脳の動脈に空気が入り血流を妨げることで起こる疾病のこと。空気塞栓症の多くは、海中ダイバーが急に浮上した時などに圧力が減少し血液内に気泡が発生、それにより体の各所に血が運ばれなくなることで起こる(減圧症)。脳空気塞栓症の場合、気泡で血流が妨げられた脳の部分が一時的機能不全を起こしたり壊死したりする。症状は脳卒中と同様で、意識障害・麻痺・感覚の消失発声困難など、部位程度により様々。発症したらただちに横に寝かせ酸素を与えつつ病院に搬送し、高圧室などで高圧の環境内に置き、血管内の気泡を小さくしあるいは消滅させることで、脳への血流をなるべく早く元に戻すようにする。後遺症が残ることもあるため、その場合はリハビリでの回復を試みる。

(2015-2-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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