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脳卒中 のうそっちゅう cerebral apoplexy

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

脳卒中
のうそっちゅう
cerebral apoplexy

脳の循環障害によって急激に意識障害に陥り,運動障害言語障害を伴う疾患群をいう。多種多様な疾患が含まれるが,原因別に,脳出血,脳梗塞 (→脳軟化症 ) ,クモ膜下出血に大別される。脳梗塞には脳塞栓 (脳栓塞) と脳血栓が含まれる。

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知恵蔵2015の解説

脳卒中

脳梗塞、脳出血くも膜下出血一過性脳虚血発作の総称。脳梗塞は、脳の血流量が低下したり脳組織の酸素が不足したりして脳細胞に障害が起こること。その原因により、脳血栓症脳塞栓症などに分かれる脳血栓症の大部分は動脈硬化症によって起こり、半数に一過性脳虚血が見られる。睡眠中や安静時に起き、目覚めた時に症状に気付くことが多い。特徴的なのは、症状が段階状に進行することで、意識障害のほか、身体の片側の麻痺などを示し、知覚・視覚障害なども見られる。脳出血は、脳の血管が動脈硬化によってもろくなり、血圧が一時的に高くなると、動脈が破れて出血が起こることである。多くの場合、意識消失、深い昏睡、半身麻痺などを起こす。くも膜下出血は脳を覆っているくも膜と脳軟膜の間に出血することで、動脈瘤(りゅう)や動脈硬化などがあると一時的な血圧の上昇によって動脈が破れる。突然の激しい頭痛に襲われたり、一時的な意識障害に陥る。予防のためには、規則的な生活、疲労やストレスの軽減、十分な水分摂取、適度な運動、熱い風呂に入らない、便秘をしない、食べ過ぎない、酒を飲みすぎない、たばこを吸わない、などが大切である。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

脳卒中

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に大別される。患者数では、脳梗塞が6割以上を占める。初期症状は顔のゆがみや腕のしびれ、言葉のもつれなど。脳卒中による死亡者数は年約13万人で、がん、心疾患に続いて多い。手足のまひ、言語障害など後遺症が残ることも多いため、早期治療からリハビリ、在宅支援へと切れ目なく病右施設が連携し、患者を支える仕組みが必要な病気。都道府県が病院ごとの得意治療を明示する新医療計画では、対象となる四つの病気の中で最も早く体制を築くよう求められている。

(2008-03-24 朝日新聞 朝刊 3総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

のう‐そっちゅう〔ナウ‐〕【脳卒中】

脳動脈の障害により急激に意識を失って倒れ、運動・言語などの障害が現れる疾患の総称。脳出血蜘蛛膜下(くもまくか)出血脳梗塞など。卒中。→脳血管障害

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百科事典マイペディアの解説

脳卒中【のうそっちゅう】

卒中,中気,中風(ちゅうぶう)とも。脳または脊髄の出血,軟化,炎症などによって起こるが,一般には,脳溢血脳塞栓(そくせん),脳梗塞(こうそく)の後に残る麻痺(まひ)の状態をさす。
→関連項目かくれ肥満くも膜下出血専門人間ドック中気脳低体温療法パニック障害ポジトロン断層撮影法もやもや病

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栄養・生化学辞典の解説

脳卒中

 →脳血管障害

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生活習慣病用語辞典の解説

脳卒中

脳血管疾患 (脳血管障害) のことで、大きく脳梗塞と脳出血に分類されます。

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世界大百科事典 第2版の解説

のうそっちゅう【脳卒中 cerebral apoplexy】

脳血管の病的過程により急激に意識障害と運動麻痺をきたしたものをいい,単に卒中apoplexyともいう。したがって脳卒中は一つの症候群であり疾患名ではない。脳血管障害では意識障害や運動麻痺を必ずしも示すとは限らないが,広義に解釈して急性型の脳血管障害という意味で用いることも多い。また,中風(ちゆうふう∥ちゆうぶう)または中気という言葉が脳卒中と同義に用いられることもあるが,一般には,卒中発作後,後遺症として半身不随(片麻痺)などの運動麻痺を残した状態をいうことが多い。

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大辞林 第三版の解説

のうそっちゅう【脳卒中】

脳の血管の障害により、突然意識を失って倒れ、手足などに麻痺まひをきたす疾患。脳梗塞・脳出血・蜘蛛膜下くもまくか出血などに見られる。一般には、脳出血と同義に用いられることがある。卒中。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

脳卒中
のうそっちゅう
cerebral apoplexy

急激に意識を失って倒れ、半身不随に陥るのが典型的な症状である疾患の総称で、脳血管障害の同義語として使われることが多い。卒中とは卒然(突然)邪気や邪風に中(あた)るという意味で、卒中風の略とされており、中気や中風ともよばれた。またapoplexyの語源はギリシア語で、殴られて倒れる状態を意味する。かつては、ほとんどが脳出血であったことから、脳溢血(いっけつ)ともよばれていた。
 脳卒中の種類は1969年(昭和44)当時の文部省総合研究班(班長冲中重雄(おきなかしげお))により、脳梗塞(こうそく)(脳血栓、脳塞栓)、頭蓋(とうがい)内出血(脳出血、くも膜下出血)、脳梗塞を伴わない一過性脳虚血発作、高血圧性脳症に分類された。その後、幾度かの変遷があって、一過性脳虚血発作は、局所性神経脱落症状が普通数分続き、24時間を超えることなしに痕跡(こんせき)を残さず治り、血管病変を有する患者にみられ、しばしば再発する傾向があると定義され、低血圧に伴う一過性脳虚血発作は除外された。
 一方、アメリカのミリカンMillikanらが1975年に発表した脳卒中の診断基準で、病期による分類をしているのが注目される。すなわち、一過性脳虚血発作のほかに、神経症状変動期として症状が悪化または軽快しつつある時期をあげ、悪化進行しているものを進行型発作progressing strokeとした。また神経症状固定期として、局所症状が24時間以上持続するが3週以内に消失するものを可逆性脳虚血症状reversible ischemic neurological deficit(RIND)といい、局所症状が3週以上固定して存在するものを狭義の完成型発作completed strokeとした。
 なお、脳卒中は、わが国では癌(がん)、心臓病とともに死亡率が高い疾患の一つで、1999年度(平成11)の年間死亡者数は約13万9000人で、4分間に1人が死亡する割合となる。また脳出血と脳梗塞の割合は、従来は脳出血が多かったが、1974年から逆転して脳梗塞死が脳出血死より多くなってきている。[荒木五郎]

発作時の看護

かつては、脳卒中で倒れたらその場を動かさないことが原則とされたが、現在では可能な限り早く脳外科とCT(コンピュータ断層撮影)装置のある病院に運ぶことが原則となっており、倒れて6時間以内が勝負といわれている。CTでは4、5分間で診断が下される。一般に脳卒中の発作時に医師がいる例はほとんどないので、居合わせた人はなるべく次のような事項を調べて医師に報告することが望まれる。
(1)いつ、どんな症状がおこったか
(2)発症したとき、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐(おうと)があったかどうか
(3)意識障害があったかどうか、あった場合はその程度、たとえば、名前を呼んだら反応があったか、大きな声で呼んだらどうか、つねってみると目を覚ますかどうかといったこと
(4)呼吸や脈は規則正しいかどうか、1分間にどのくらいか
(5)高血圧、糖尿病、心臓病の治療中だったかどうか、どんな薬を服用していたか
などである。ただし、あわてて体をゆすったりしてはいけない。[荒木五郎]

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世界大百科事典内の脳卒中の言及

【鼾】より

…気道の一部が狭くなることにより発生する点では喘息と似ているからである。いびきに正常と異常の境界はつけにくいが,脳卒中発作の際のいびきは特徴的である。ケルススにはこれを思わせる記載がある。…

【リハビリテーション】より

…そして第3は骨成長が皮膚や筋肉の成長を追い越していくために断端の皮膚の壊死を招くという問題がある。
[脳卒中のリハビリテーション]
 脳血管障害は長い間,日本の死因統計で首位を占めてきた。これに伴って脳卒中のリハビリテーションは多数の対象者を有し,早期から適切なリハビリテーション・プログラムを実施して大きな効果をもたらすことが知られている。…

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