脹らむ(読み)ふくらむ

精選版 日本国語大辞典 「脹らむ」の意味・読み・例文・類語

ふくら・む【脹・膨】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
    1. 物が、その内部からの力によって外側に丸みを帯びて大きくなる。ふくれる。
      1. [初出の実例]「青瘀想を初と為、(ほてフクラム)想を後と為」(出典:石山寺本瑜伽師地論平安初期点(850頃)九八)
      2. 「おほきに、こえふくらみたればなるべし」(出典:名語記(1275)五)
    2. 考えや計画の規模が大きくひろがる。また、芽生えた気持の度合が大きくなる。「計画がふくらむ」
      1. [初出の実例]「良英の選んだ女性は又とない人だといふ確信が、良英への友情と共々、日増しに私の胸にふくらんで来た」(出典:朝霧(1950)〈永井龍男〉)
    3. 動詞の連用形に付けて補助動詞的に用い、その動作のはなはだしいことを表わす。
      1. [初出の実例]「おもひふくらみをっても、あんだのかだのと、おそくなったもんだんて」(出典:滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)八)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙ふくらめる(脹)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む