腟内リング(読み)ちつないリング

百科事典マイペディア 「腟内リング」の意味・わかりやすい解説

腟内リング【ちつないリング】

ホルモン剤を用いた,女性が行う避妊法。ホルモン分泌を操作し,排卵を抑制するとともに,受精が起こりにくい状態をつくり出す。 黄体ホルモンと卵胞ホルモン(エストロゲン)を含ませた,リング状のシリコンゴムのチューブを腟(ちつ)の奥深くに挿入する。こうすることによって,ホルモンはゆっくりと腟内に放出され,腟の粘膜から吸収される。 排卵を抑制する原理は経口避妊薬ピルと同じだが,ピルよりも副作用が少ないとされる。腟粘膜からホルモンが吸収されるため,肝臓に負担がかからないこと,また,ピルは血液中のホルモンの濃度が一時的に上昇してから徐々に減少するが,腟内リングはホルモンが常に一定の濃度で血液中を循環するため,使用するホルモン量が少なくてすむなどの理由からである。 リングは月経から月経までの約3週間,腟内に挿入し続ける。その間は妊娠せず,セックスにも支障はない。はずすと月経が起こり,終わったら再び挿入する。近年では同様のリングを足や腕にはめて避妊をする方法も研究されている。

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