腸洗浄(読み)ちょうせんじょう(その他表記)colonic irrigation

日本大百科全書(ニッポニカ) 「腸洗浄」の意味・わかりやすい解説

腸洗浄
ちょうせんじょう
colonic irrigation

イリゲーターirrigator(灌注(かんちゅう)器)を用い、胃洗浄高圧浣腸(かんちょう)の場合と同様に操作して温湯か温めた生理食塩液直腸に注入し、腸内容の有毒物を排除・洗浄することで、洗腸ともいう。かつては赤痢などの腸管感染症治療として行われたり、ときには大腸炎の治療として薬物を直接腸内に注入する目的でも使われた方法であるが、これらは抗生物質によって治療されるようになり、現在では検査前処置以外にほとんど行われなくなった。

[柳下徳雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android