日本大百科全書(ニッポニカ) 「生理食塩液」の意味・わかりやすい解説 生理食塩液せいりしょくえんえき 塩化ナトリウム9グラムを注射用蒸留水に溶解し、全量を1000ミリリットル(0.9w/v%)とした食塩水溶液をいい、血液代用薬のうちでもっとも組成の簡単な等張液(体液と等浸透圧の溶液)である。細胞外液欠乏時すなわち水分の欠乏時や、ナトリウムイオン、クロルイオンの欠乏時に皮下注射、静脈注射、点滴静脈注射で用いられる。そのほか、皮膚、粘膜の洗浄や、含嗽(がんそう)(うがい)、噴霧吸入用として痰(たん)の排出促進などに用いられる。さらに抗生物質その他使用時に溶解して用いる注射剤の溶解液としても繁用されている。[幸保文治][参照項目] | 血液代用薬 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生理食塩液」の意味・わかりやすい解説 生理食塩液せいりしょくえんえきphysiological salt solution 100ml中に塩化ナトリウム 0.85~0.95gを含有する食塩液。無色透明で血清と等張な溶液。人体への水分の補給,毒物の排出促進などの目的で臨床に用いられ,生物学実験にも使われる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by