腹帯村(読み)はらたいむら

日本歴史地名大系 「腹帯村」の解説

腹帯村
はらたいむら

[現在地名]新里村腹帯

茂市もいち村の西に位置する。北寄りを蛇行する閉伊川沿いにわずかに耕地が開ける。ほかはほとんどが山地で、とくに南は古田ふつた村・泉沢いずみざわ(現川井村)にまたがる禰々子ねねこ(一〇一〇・三メートル)をはじめ、一〇〇〇メートル級の尾根が続く。閉伊街道が通る。閉伊川筋において最も早く開墾された村といわれ、腹帯氏の居館腹帯館があった。大久保昔書遺翰(大久保文書)によれば鎌倉時代末期、閉伊氏の分族腹帯式部義包がいたという。館下の河岸台地の先端には応永三年(一三九六)銘の供養碑が建つ。

楢山帯刀佐宛の慶長六年(一六〇一)一〇月一四日の南部利直知行宛行状(宝翰類聚)に「閉伊郡田鎖之内腹帯村」とみえる。正保国絵図では高二四石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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