臍落(読み)ホゾチ

デジタル大辞泉 「臍落」の意味・読み・例文・類語

ほぞち【×落】

《「ほぞおち」の音変化か。古くは「ほそち」「ほそぢ」とも》
ほぞおち1」に同じ。
「さもあらばあれ大和心し賢くは―につけてあらすばかりぞ」〈後拾遺・雑六〉
(ふつう「熟瓜」と書く)よく熟した真桑瓜まくわうり。〈名義抄

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精選版 日本国語大辞典 「臍落」の意味・読み・例文・類語

ほぞち【臍落・熟瓜】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ほぞおち(臍落)」の変化した語か。古くは「ほそぢ」 )
  2. (へそ)の緒がとれること。
    1. [初出の実例]「さもあらばあれ大和心しかしこくはほぞちにつけてあらすばかりぞ〈赤染衛門〉」(出典:後拾遺和歌集(1086)雑六・一二一八)
  3. ( 熟瓜 )( よく熟すとほぞ(へた)が蔓から離れるところから ) よく熟した真桑瓜(まくわうり)
    1. [初出の実例]「即(すなは)ち熟苽(ホゾチ)の如(ごと)振折(ふりさ)きて殺(ころ)したまひき」(出典古事記(712)中(延佳本訓))

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