臥・伏(読み)こやす

精選版 日本国語大辞典 「臥・伏」の意味・読み・例文・類語

こや・す【臥・伏】

〘自サ四〙 (動詞「こゆ(臥)」に上代尊敬助動詞「す」が付いて音の変化したもの) 「こゆ(臥)」の尊敬語。横におなりになる。おやすみになる。多く、死んで横たわっていらっしゃるの意の場合に用いられている。
書紀(720)推古二一年一二月・歌謡「しなてる 片岡山に 飯に飢(ゑ)て 許夜勢(コヤセ)る その旅人(たびと)あはれ 親なしに 汝(なれ)なりけめや さす竹の 君はやなき 飯に飢て 許夜勢(コヤセ)る その旅人あはれ」

ふさ・る【臥・伏】

〘自ラ四〙
① 臥す。寝床にはいる。寝る。眠る。
雑兵物語(1683頃)上「此長陣に野にも山にもふさるべいに」
② うつぶせになる。伏す。うつむく。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「友葉を追って舞ひ歩き、フトまた云合せたやうに一斉にバラバラと伏(フサ)ッて仕舞ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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