臨摹(読み)リンボ(その他表記)lín mó

デジタル大辞泉 「臨摹」の意味・読み・例文・類語

りん‐ぼ【臨×摹/臨模/臨×摸】

[名](スル)りんも(臨摹)

りん‐も【臨×摹/臨模/臨×摸】

[名](スル)書画で、手本を見て書くことと透き写しにすること。りんぼ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「臨摹」の意味・わかりやすい解説

臨摹 (りんも)
lín mó

中国模写の一方法をいう。模写にはさまざまな方法があるが,臨とは原物をかたわらに置き,その形勢を写すやり方,臨写ともいう。摹とは原物の上に薄紙を置き透写(すきうつ)しする方法をいう。絵画では六法でいう伝模移写に相当する。古書画の研究あるいは習学の第一段階として重要視された。
模写 →臨書
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の臨摹の言及

【臨書】より

…学書に最も多く用いられる方法で,効果が大きいため初心者,大家の別なく行われる。中国では絵画の学習に〈伝模移写〉が重要であると説かれ,書においても〈臨摹(りんも)〉という熟語があり,学書の法とされている。〈臨〉は法帖を傍らに置いて習うこと,〈摹〉は手本(佳書)の上に紙をのせて練習すること,すなわち敷き写しである。…

※「臨摹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android