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自民党「新憲法草案」、民主党「憲法提言」(読み)じみんとうしんけんぽうそうあんみんしゅとうけんぽうていげん

知恵蔵の解説

自民党「新憲法草案」、民主党「憲法提言」

自民党は結党50周年に当たる2005年秋、「新憲法草案」をまとめた。憲法改正は結党以来の党是だったが、党内外の政治状況が実現を許さず、具体的に条文化した改憲案を党として決定したのはこれが初めてだ。 「草案」の最大のポイントは9条だ。「戦争放棄」をうたう現行の1項はそのまま残し、「戦力不保持」をうたう2項を削除した上で、「9条の2」を新設。「自衛軍」の保持を明記し、国防のほか国際社会の平和と安全を確保するための活動への参加なども任務に位置づけた。 このほか、「国民の責務」「政党」「地方自治」「憲法改正の要件」などで新たな規定を盛り込んだ。 一方、民主党はほぼ同じ時期に「憲法提言」を公表した。こちらは条文化はせず、基本的な考え方を文書にしたものだ。 提言が重視するのは「国民主権の徹底」であり、そのための統治機構の改革だ。(1)首相主導の政府運用の確立のため、首相に「執政権」を与える、(2)国会に「行政監視院」を設置する、(3)憲法裁判所を新設し、違憲立法審査機能の拡充をはかる、(4)直接民主主義的な国民投票制度を整備する、などが主な内容。

(根本清樹 朝日新聞記者 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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