生物は種子や卵・親などを介さずとも,非生物的に発生しうるとする考え。古代ギリシアの哲学者Aristutelesによってまとめられ,以後約2,000年にわたって信じられてきた。しかし,17~18世紀にF. RediやL. Spallanzaniによって疑問視され,19世紀のL.パストゥールの白鳥の首フラスコ実験により,強く否定された。これらの実験以降,「spontaneous generation(自然発生)」という用語は,生命起源の研究分野において次第に使われなくなった。生命を生み出した原始地球上の自然プロセスは「abiogenesis」と呼ばれ,前者と区別される。
執筆者:北台 紀夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
…生物が親なしに物質から一挙に偶然生ずることがあるとする説。古来日常的にも学問的にも自然発生spontaneous generationはありうるとされてきた。アリストテレスはウナギの自然発生を認めていたし,近代に入るまで自然発生を否定する人はいなかった。…
※「自然発生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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