自画撮り被害(読み)じがどりひがい

知恵蔵mini 「自画撮り被害」の解説

自画撮り被害

児童がコミュニティーサイトなどを通じて知り合った面識のない者に脅されたり、だまされたりして、自分の裸体画像をメール等で送信させられる形態の児童ポルノ被害のこと。警視庁によると、同被害は2012年より毎年増加しており、16年上半期では前年同期比51.3%増となっている。また、同被害はコミュニティーサイトに起因するものが約8割を占めている。児童ポルノ事犯の全体で見ても、約4割が自画撮りの被害となっている。15年中の自画撮り被害児童の約半数が中学生で、約4割が高校生である。この状況を受け、東京都の小池知事は、画像を送るよう求めた段階で取り締まることができるよう、条例改正視野に入れた検討を始める考えを示した。「自画撮り」に特化した規制ができれば、全国で初めてのこととなる。

(2017-2-14)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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