化学辞典 第2版 「臭化ニッケル」の解説
臭化ニッケル(Ⅱ)
シュウカニッケル
nickel(Ⅱ) bromide
NiBr2(218.50).ニッケル粉末またはニッケルカルボニルの臭素化により得られる.黄褐色の潮解性結晶.密度4.64 g cm-3.融点963 ℃.水に易溶,エタノール,エーテルに可溶.Ni(OH)2を臭化水素酸に溶かした溶液から-2.5 ℃ 以下で九水和物が,28.5 ℃ 以下で六水和物が,これ以上で三水和物が沈殿する.三水和物は緑色の潮解性針状結晶.強熱すると酸化ニッケル(Ⅱ)と臭素になる.ニッケルめっき浴,触媒の原料などに用いられる.[CAS 13462-88-9:NiBr2][CAS 13462-88-9:NiBr2・3H2O]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報