マクリヌス(その他表記)Marcus Opellius Macrinus

改訂新版 世界大百科事典 「マクリヌス」の意味・わかりやすい解説

マクリヌス
Marcus Opellius Macrinus
生没年:164-218

ローマ皇帝在位217-218年。マウレタニア出身。カラカラ帝の下で親衛隊長官を務めたが,帝権への恐怖感が募り,217年カラカラ帝暗殺を謀って帝位奪した。彼は元老院議員身分になかった最初のローマ皇帝である。パルティア戦の終結や兵士給与の節約などにみられる慎重な政策にもかかわらず,兵士たち反感を招き,エラガバルスを擁立する軍団に捕らえられて処刑された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクリヌス」の意味・わかりやすい解説

マクリヌス
Macrinus, Marcus Opellius

[生]164頃.マウレタニア
[没]218.6. ビチュニア
ローマ皇帝 (在位 217~218) 。法律家から軍人に取立てられカラカラ帝のとき近衛長官となった。パルティアとの戦争中,将校をそそのかして帝を殺させ,3日後史上初めて元老院議員身分を経ないで帝位に推戴され,パルティアと和を結んだ。エラガパルスの台頭部下に見捨てられ敗死

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