臭化亜鉛(読み)シュウカアエン

化学辞典 第2版 「臭化亜鉛」の解説

臭化亜鉛
シュウカアエン
zinc bromide

ZnBr2(225.20).金属亜鉛と臭素を反応させ,生じた臭化亜鉛を蒸留して精製する.酸化亜鉛臭化水素酸に溶かしても得られる.無色の斜方晶系結晶.密度4.22 g cm-3.融点394 ℃,沸点650 ℃.三水和物,二水和物,無水物が知られ,転移点は-8 ℃,35 ℃ である.潮解性で,水,エタノール,エーテルに易溶.水溶液は弱酸性を示す.医療,医薬品,レーヨンの製造触媒,写真材料の製造,放射線用スクリーンの製造などに用いられる.[CAS 7699-45-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android