日本歴史地名大系 「臼杵郡」の解説
臼杵郡
うすきぐん
- 宮崎県:日向国
- 臼杵郡
〔古代〕
郡域内ではとくに五ヶ瀬川下流の現延岡市域に前方後円墳が集中しており、この地域が臼杵郡の中心であったと考えられる。臼杵郡の郡名は六国史には登場しないが、「続日本後紀」承和一〇年(八四三)九月一九日条、「三代実録」天安二年(八五八)一〇月二二日条にみえる高智保皇神・高智保神は所在郡名が記されていないものの、臼杵郡
今山八幡宮旧記には天永元年(一一一〇)一一月に封郡司散位田部宿禰によって作成された今山八幡宮御神事并祭会料米下行引付が収められている。封郡司田部宿禰は田部姓系図(田部家文書)や田部姓土持氏系図(土持文書)にみえる臼杵郡司に任命された信村かその子息則綱ではないかともみられる。日向最大の在地系の地頭となる土持氏の祖先である田部氏は、本来豊前国宇佐郡
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報