舎利尊勝寺(読み)しやりそんしようじ

日本歴史地名大系 「舎利尊勝寺」の解説

舎利尊勝寺
しやりそんしようじ

[現在地名]生野区舎利寺一丁目

御勝山おかちやま古墳南方に位置する。黄檗宗、山号南岳山、本尊釈迦牟尼仏。寺伝によると聖徳太子が創建したと伝え、生野長者旧地という。「摂津名所図会」によると、太子は長者の子が聾唖者であることを知り、その原因を自らが前生で仏舎利三顆を与えたためといい、これを吐くことを命じた。仏舎利を吐いた子は治癒し、仏舎利一顆と太子自筆の影像を付与され、一宇を建立したのが当寺の始まりという。中世の寺歴は不詳だが、天文一六年(一五四七)両細川の軍が当寺付近で対決した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android