舞錐(読み)まいぎり

精選版 日本国語大辞典「舞錐」の解説

まい‐ぎり まひ‥【舞錐】

〘名〙
① 三つまたで、矛(ほこ)の形をした酒樽の呑口などの穴をあけるのに用いる。まわしぎり。ろくろぎり。
※俳諧・大坂独吟集(1675)下「白玉じゃ玉じゃと露をあらそひて 蝸牛の角の先やまひきり〈悦春〉」
② 軸の上部に穴をあけて紐を通し、その紐の両端を横木に結び、横木を上下することによりひもがねじれたりほどけたりして軸を回転させる錐。針のめどや数珠の穴などをあけるのに用いる。
※日葡辞書(1603‐04)「Maiguiri(マイギリ)

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デジタル大辞泉「舞錐」の解説

まい‐ぎり〔まひ‐〕【舞×錐】

先端三叉みつまたほこ状の錐。酒樽に飲み口の穴をあけるときなどに用いる。回し錐轆轤ろくろ錐。
錐の柄に横板をゆるく取り付け、その両端に、柄の上部を通したひもを結びつけたもの。横板を上下することによってひもがねじれたりほどけたりして柄を回転させ、穴をあける。

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世界大百科事典内の舞錐の言及

【錐】より

…左右両方向に交互に回すもの,1方向のみに回すもの,突き引く動作を反復するものの3種類がある。両方向回転の錐では,古代エジプト,ローマ,現代の中国,インド,西アジア,北アメリカ北部(エスキモー)におけるように弓錐(ボウ・ドリル)が一般的で,日本のように素手で回す舞錐は世界的にも珍しい。1方向回転の錐はヨーロッパで中世に登場した。…

【火】より


[火と人類文化]
 人間は〈文化をもった動物〉といわれるが,火の使用は人間が文化をもつ動物へと進化を遂げるための不可欠の要素であった。火は家屋の中や周囲で料理,採暖,照明,防虫などに用いられたばかりではない。道具の発達との関連でも,火は実に多くの分野で活用された。木材加工では,生木の伐倒や丸木舟(カヌー)の削出しといった大規模な作業から,小は木材を曲げ,堅くし,鋭い先端部を作り出すといった工作に至るまで,火による加工は刃物による加工と並ぶ基本的な木工技術であった。…

※「舞錐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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