舟行(読み)しゅうこう

精選版 日本国語大辞典 「舟行」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐こう シウカウ【舟行】

〘名〙
① (━する) 舟が通行すること。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三「芝口に一橋有り〈略〉流れ甚だ広からずと雖も舟行の窮まる処に係る」
② (━する) 舟に乗って行くこと。
四河入海(17C前)一九「坡言は、我今劉器之と同く舟行するぞ」 〔李白‐送儲邕之武昌詩〕
③ 舟遊び。
菅家文草(900頃)六・敬奉和左大将軍扈従太上皇、舟行有感見寄之口号「吟詩恰似舟行、不流自感情」
④ 舟の速さ。舟足(ふなあし)

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デジタル大辞泉 「舟行」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐こう〔シウカウ〕【舟行】

[名](スル)
舟が通行すること。「舟行が滞る」
舟に乗って行くこと。舟旅。また、舟遊び。
「今日は―し明日は山行し」〈織田訳・花柳春話

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普及版 字通 「舟行」の読み・字形・画数・意味

【舟行】しゆうこう(しうかう)

舟でゆく。唐・劉禹錫鄂州の界を出でて表臣を懐ふ、二首、二〕詩 覺めて、榻(れんたふ)を疑ふ 舟行、忽ち千里 鶴樓を見ず 沙、相ひ似たり

字通「舟」の項目を見る

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