船瓦(読み)ふなかわら

精選版 日本国語大辞典 「船瓦」の意味・読み・例文・類語

ふな‐かわら‥かはら【船瓦・船&JISF883;】

  1. 〘 名詞 〙 刳船(くりぶね)または刳船を主体とする船体構造であった古代中世の船の、船底から舷側までを兼ねた刳出しの船体主要材をいう。中世末期以降は、板材を組み合わせる船体構造に発展したため、船首から船尾にかけて通す船底材をいう。
    1. [初出の実例]「鳥羽殿遣水料、三丈船瓦三可召入也」(出典:長秋記‐保延元年(1135)九月二六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android