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船体構造 せんたいこうぞう

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百科事典マイペディアの解説

船体構造【せんたいこうぞう】

船体の構成法。が波浪に抗して航走するとき,静的および動的な種々の外力を受ける。船体はこれに対する十分な強度をもたねばならない。普通これを縦強度,横強度,局部強度に分け,縦強度は船首から船尾に縦通した部材で,横強度は船体の横方向に配置した部材で受け持つものと考える。
→関連項目造船

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世界大百科事典 第2版の解説

せんたいこうぞう【船体構造 hull structure】

船の種類は非常に多く,船体の構造も種類や用途によって異なってくるが,ここでは,大量の貨物を積載して外洋を航行する大型貨物船を対象に解説する。現代社会の広範な経済活動や流通システムの変革による多様な需要のもとで,貨物船の種類も一般貨物船をはじめ重量物運搬船ばら積船鉱石運搬船,オイルタンカー,コンテナー船など,きわめて多岐にわたっている。このように多様な大型船の建造が可能となったのは,船体構造の設計・建造における技術的進歩に負うところが大きい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

船体構造
せんたいこうぞう

船の外殻や骨組を形づくる構造。船体各部の構造は、基本的には鋼の薄板に細長い補強材を平行または格子状に取り付けたものから成り立っている。図Aの例では船側外板と隔壁板が板材であり、フレーム、スチフナが補強材である。大きな強度が必要な部分には、この図のウェブスチフナや水平ガーダーのように大きな補強材を配置する。このような薄板と補強材を組み合わせた構造方式は、同じ強度をもたせるのにもっとも軽くできるという特徴があって、船や航空機のように、構造重量を節約すればそれだけ運送能力が増える乗り物に適している。船体はその外周を甲板、船側外板および船底外板で囲まれている(図B)。甲板はビームで、船側外板はフレームで、船底外板はフロアで補強されている。また、ビーム、フレームおよびフロアは四角い枠組みを形づくり、約1メートル前後の間隔で船首から船尾にわたって配置され、外板や甲板とともに船の形を強固なものにしている。このように、板材に対する補強材を主として横方向に配置した構造様式を横(よこ)式構造または横肋骨(ろっこつ)式構造という。この様式は19世紀の末、船が木船から鋼船に変わったころから広く採用されてきたものであり、技術の蓄積が豊富で建造しやすい。今日でも中・小型船はほとんどこの構造様式でつくられている。
 これに対して、外板、甲板等の補強材を主として船首尾方向に配置したもの(図C)を縦(たて)式構造または縦肋骨式構造という。この様式の初歩的な試みは鋼船が普及し始めたころからあったが、本格的な構造様式として研究、開発されたのは、船が急速に大型化された1960年ごろからあとである。縦式構造は横式構造に比べて組立て工事に手間がかかり、また貨物倉内に大きな横桁(よこげた)や縦桁が突き出す部分があるので、一般貨物の積載には不向きである。しかし、同じ縦強度を保つのに重量が少なくてすむという利点があるので、オイルタンカーはじめケミカルタンカーなど液体貨物を運送する船によく採用される。また、図Dに示す縦横混合式構造は、縦強度に対して有効な船底や上方の甲板を縦式とし、横強度をとくに必要とする船側を横式として、両様式の長所を生かしたものである。現在、大型船はこの縦横混合式、または縦式の構造で建造されている。[森田知治]

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