良薬は口に苦し(読み)リョウヤクハクチニニガシ

デジタル大辞泉 「良薬は口に苦し」の意味・読み・例文・類語

良薬りょうやくくちにが

《「孔子家語六本から》よく効く薬は苦くて飲みにくい。よい忠告言葉は聞くのがつらいが、身のためになるというたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「良薬は口に苦し」の解説

良薬は口に苦し

適切な忠告ほど、聞くと気分を害するものだが、きちんと聞き入れれば本人のためになる、ということのたとえ。

[使用例] 腹あ立っちゃいけねえよ、良薬は口に苦しといってね、いい医者ほど苦い薬を飲ませるんだぜ、これから、遠慮なく、思ったところをズバズバ言うからね[中里介山大菩薩峠|1913~41]

[由来] 「韓非子がいちょぜい左上」に出て来る一節から。「『良薬は口に苦し(よく効く薬は苦いもの)』だが、その効き目がわかっている人は、自分から進んでそれを飲む」と述べたあと、「忠告を聞くのは気分を害することだが、賢明な君主はその効果がわかっているから、きちんと耳を傾けるものだ」と続けています。

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