色視症(読み)シキシショウ(その他表記)chromatopsia

日本大百科全書(ニッポニカ) 「色視症」の意味・わかりやすい解説

色視症
しきししょう
chromatopsia

後天性色覚異常の一種で、色のないものが彩色されて見えたり、色のあるものが違った色に見えたりする現象をいう。物理的要因によるものとしては、網膜前出血による赤視症erythropsiaのほか、サントニン中毒による黄視症xanthopsiaや、中心性網脈絡膜炎でおこる緑視症chloropsia、および白内障手術後に生じる青視症cyanopsiaなどがある。心理的要因によるものは、ヒステリー神経衰弱慢性アルコール中毒アルコール依存症)などの機能的疾患に現れ、色の見え方は種々で一定の傾向はない。心理的要因でおこるものは、色覚の生理では解決できないものがほとんどである。

[太田安雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む