芝七軒町(読み)しばしちけんちよう

日本歴史地名大系 「芝七軒町」の解説

芝七軒町
しばしちけんちよう

[現在地名]港区芝大門しばだいもん一丁目

芝神明の南東に位置する片側町の同社門前地。七軒町ともいう。北と西は神明門前ならびに社地、東は芝浜松しばはままつ町一丁目、南は同なか門前一丁目。慶長三年(一五九八)増上寺が芝へ移転した際に境内・門前地ともに拝領町名は古く地主七軒が所持していたことによるという。またかつては芝中門前・同かた門前とともに井口屋鋪と唱えていたというが、由来は不明。沿革図書によると延宝年間(一六七三―八一)の図に町名がみえる。芝神明に隣接することから里俗に神明前とよばれる。正徳三年(一七一三)八月に増上寺表門通りが広道となる際、町内南側、間口一四間余・裏行二間、二八坪余の地所が切地となり、代地を芝中門前一丁目・同片門前一丁目・神明門前の切地とともに神田で与えられ、四ヵ所を合せて神田三島かんだみしま(現千代田区)と唱えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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