芝口一丁目西側（読み）しばぐちいつちようめにしがわ

日本歴史地名大系

芝口一丁目西側
しばぐちいつちようめにしがわ

• 東京都：港区
• 旧芝区地区
• 芝口一丁目西側

[現在地名]港区新橋（しんばし）一丁目

難波（なんば）橋の南にあり、東海道の西側に沿う片側町の町屋。北を堀（汐留川）が巡り河岸には蔵地があり、堀を隔てて芝口北紺屋（しばぐちきたこんや）町・山王（さんのう）町・南大坂（みなみおおさか）町・寄合（よりあい）町・丸屋（まるや）町（現中央区）、東は往還を挟み芝口一丁目東側、西は二葉（ふたば）町、南は豊後岡藩中川家中屋敷、近江大溝藩分部家上屋敷と芝口二丁目。当地には古くは葺手（ふきで）町が置かれていたが（寛永江戸図・沿革図書）、元禄四年（一六九一）に御用地となり西久保（にしくぼ）へ移転した。その後火消役屋敷となるが、宝永四年（一七〇七）に取払われて明地となった。同七年芝口御門建設に伴い向河岸の出雲（いずも）町（現中央区）のうち半町余が御用地となり、当所へ代地を与えられ移転した。また同年御堀常浚助成地、江戸橋川通三〇間・堀川通・築地川筋一円常浚助成地となり、出雲町代地と合せて芝口一丁目西側と唱えた。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」