花亭(読み)カテイ

デジタル大辞泉 「花亭」の意味・読み・例文・類語

か‐てい〔クワ‐〕【花亭】

美しいあずまや。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「花亭」の意味・読み・例文・類語

か‐ていクヮ‥【花亭・華亭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 花のそばにある亭(ちん)。美しく装いをこらしたあずまや。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「花亭無事行何事、短梅枝闕巡」(出典菅家文草(900頃)六・陪第三皇子花亭勧春酒)
    2. 「竹院に君閑かにして永日を銷すならん 花亭に我酔うて残んの春を送る〈白居易〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐重題鄭氏東亭詩〕
  3. 仏語灌仏会に設ける花御堂(はなみどう)のこと。
    1. [初出の実例]「敕修清規仏降誕云、至日庫司厳設花亭、中置仏降生像、於香湯盆内、安二小杓仏前」(出典:禅林象器箋(1741)器物)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android