花供養(読み)ハナクヨウ

デジタル大辞泉 「花供養」の意味・読み・例文・類語

はな‐くよう〔‐クヤウ〕【花供養】

4月8日灌仏会かんぶつえに、花御堂を作り、仏を供養すること。 春》
[類語]回向供養施餓鬼

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「花供養」の意味・読み・例文・類語

はな‐くよう‥クヤウ【花供養】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 四月八日の灌仏会(かんぶつえ)に、種々の花で飾った花御堂(はなみどう)をつくり、仏に供養すること。《 季語・春 》
      1. [初出の実例]「卯月八日の花くやう、仏法流布の因縁なる」(出典:浄瑠璃・釈迦如来誕生会(1714)一)
    2. はなぐ(花供)〔俳諧・季引席用集(1818)〕
  2. [ 2 ] 俳諧撰集。芭蕉追悼集。寛保二年(一七四二)芭蕉五十年忌の法要を営んだ廬元坊とその門下が刊行したのが始まりで、天明六年(一七八六)に芭蕉堂闌更(らんこう)続刊、以後代々の芭蕉堂主によって、途切れながらも、明治に至るまで継続された。

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