花倉村(読み)はなぐらむら

日本歴史地名大系 「花倉村」の解説

花倉村
はなぐらむら

[現在地名]藤枝市花倉

助宗すけむね村の東に位置し、志太しだ郡に属する。村内を花倉川が南東流し、東端北東へ大きく蛇行する。中世、当地には今川範氏が建立したと伝える四宗兼学の律宗寺院の華蔵山(花蔵山)遍照光へんじようこう寺があり、戦国期の史料に同寺を意味する「花蔵」がしばしばみられる。戦国末期には廃寺となっていたようで、現在跡地には曹洞宗へんしよう寺がある。寛永一二年(一六三五)の山西領水野監物知行渡村之帳に村名がみえ、高三五六石余、ほかに新田永荒引二石余があり、田中藩領。同一九年幕府領となる(同年田中領郷村高帳・「寛文朱印留」)。国立史料館本元禄郷帳では田中藩領。宝永二年(一七〇五)もしくは正徳二年(一七一二)幕府領になったとみられ(「寛政重修諸家譜」・正徳二年土岐頼殷領知目録など)、天明五年(一七八五)旗本大草領となり(「寛政重修諸家譜」など)幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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