花妻(読み)ハナヅマ

デジタル大辞泉の解説

はな‐づま【花妻】

花のように美しい妻。一説に、間もなく結婚する男女が、一定期間まったく会わずに過ごすときの、その触れることのできない妻。
「なでしこがその―にさ百合花ゆりも逢はむと」〈・四一一三〉
鹿がいつも萩に寄り添うところから、萩の花を鹿の妻に見立てていう語。
「我が岡にさ雄鹿来鳴く初萩の―問ひに来鳴くさ雄鹿」〈・一五四一〉
花を親しんでいう語。
「色深く思ひそめてし撫子(なでしこ)のその―は今もあかれず」〈夫木・九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

はなづま【花妻】

花のように美しい妻。また、新妻。 「咲く花を出で見るごとになでしこがその-にさ百合花ゆりばなゆりも逢はむと/万葉集 4113
〔鹿が萩を好むところから〕 萩を鹿の妻に見たてていう語。 「初萩の-問ひに来鳴くさ雄鹿/万葉集 1541
花を親しんでいう語。 「色ふかく思ひそめてしなでしこのその-は今もあかれず/夫木 9

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

今日のキーワード

新華社

中華人民共和国の国営通信社。新華通訊社が正式名称。 1931年延安で創立され,48年北京に移り,現在は政府国務院新聞総署の管轄下にある。特に文化大革命以後は重要度が高まり,党と政府の発表はここを通じて...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

花妻の関連情報