花散里古墳(読み)はなちるさとこふん

日本歴史地名大系 「花散里古墳」の解説

花散里古墳
はなちるさとこふん

[現在地名]香我美町徳王子 花散里

西流する香宗こうそう川の水田地帯を一望できる徳王子とくおうじ丘陵の標高二〇メートルの地にあったが現在は消滅円墳と推定され、徳善天王とくぜてんのう古墳ともよばれていた。

江戸時代末期、六右衛門なる人物が宅地としてこの地を開いた折、小丘から高さ四五センチの壺が出土した。壺の周辺は朱・木炭で囲われ、その外側粘土で包まれていたという。この時出土した勾玉・管玉・円鏡などの一部は現在若一王子にやくいちおうじ宮や民家に保管されているが大半は散逸した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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