花貝(読み)ハナガイ

精選版 日本国語大辞典 「花貝」の意味・読み・例文・類語

はな‐がい‥がひ【花貝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 貝「さくらがい(桜貝)」の異名。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「枝ながら渦巻く波も折らねばや散り散り寄する夜のはなかひ」(出典:長久元年庚申良子内親王貝合(1040))
  3. マルスダレガイ科の二枚貝。房総半島以南に分布し、水深一〇~五〇メートルの細砂底にすむ。殻長約二センチメートルで、円形。表面灰白色ないし淡黄色で、約一〇条ほどの輪状隆起がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の花貝の言及

【サクラガイ(桜貝)】より

…砂浜によく打ち上げられ,殻が美しいので採取され,貝細工などに使われ,また詩歌文学の題材ともなっている。俳諧では花貝,紅貝といい春の季語である。【波部 忠重】。…

※「花貝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む