芳崎村(読み)ほうざきむら

日本歴史地名大系 「芳崎村」の解説

芳崎村
ほうざきむら

[現在地名]那賀川町芳崎

苅屋かりや村の東に位置し、東は紀伊水道に面する。南は苅屋川を挟んで苅屋村飛地と工地たくむじ村。天正一七年(一五八九)一一月一五日の新庄之内芳崎村検地帳(小松島市蔵)によると合計二二一筆・田畑合計二五町余、うち畑地五町余、分米三〇二石余。慶長二年(一五九七)の分限帳では那東新なとうしん庄のうちの芳崎高九六石余が稲田又八郎知行分、江島えのしま芳崎高一五〇石が深尾勝兵衛知行分とみえる。那東新庄は坂野新さかのしん庄のことであり、江島江野島えのしま村のことと思われる。元和八年(一六二二)の太田右衛門佐分の名寄帳(小松島市蔵)、同年の滝川源太良分の名寄帳(県立文書館蔵)、寛永元年(一六二四)の日々野忠太夫分の名寄帳(小松島市蔵)、同一八年の細野作左衛門分の名寄帳(県立文書館蔵)、そのほか六名分の名寄帳が残されている。なお日比野忠太夫の知行高一〇〇石のうち二五石は当村で与えられていた(元和八年「蜂須賀至鎮知行下知状写」御大典記念民政資料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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