苛高数珠(読み)イラタカジュズ

精選版 日本国語大辞典 「苛高数珠」の意味・読み・例文・類語

いらたか‐じゅず【苛高数珠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いらたか」は、高くかどばった意ともいう ) そろばんの玉のように平たく、かどが高くて、粒の大きい玉を連ねた数珠。修験者が用いるもので、もむと高い音がする。いらたかのじゅず。いらたかずず。いらたか。
    1. 苛高数珠
      苛高数珠
    2. [初出の実例]「山臥大に腹を立て〈略〉澳(おき)行く船に立ち向かって、いらたか誦珠(シュス)をさらさらと押揉(おしもみ)て」(出典太平記(14C後)二)

いらたか‐ずず【苛高数珠】

  1. 〘 名詞 〙いらたかじゅず(苛高数珠)
    1. [初出の実例]「念珠、まろずずなり。鈍色の時は、いらたかずすをば持たず」(出典:法体装束抄(1396))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android