苛高数珠(読み)いらたかじゅず

精選版 日本国語大辞典 「苛高数珠」の意味・読み・例文・類語

いらたか‐じゅず【苛高数珠】

〘名〙 (「いらたか」は、高くかどばった意ともいう) そろばんの玉のように平たく、かどが高くて、粒の大きい玉を連ねた数珠修験者が用いるもので、もむと高い音がする。いらたかのじゅず。いらたかずず。いらたか。
太平記(14C後)二「山臥大に腹を立て〈略〉澳(おき)行く船に立ち向かって、いらたか誦珠(シュス)をさらさらと押揉(おしもみ)て」

いらたか‐ずず【苛高数珠】

※法体装束抄(1396)「念珠、まろずずなり。鈍色の時は、いらたかずすをば持たず」

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デジタル大辞泉 「苛高数珠」の意味・読み・例文・類語

いらたか‐じゅず【苛高数珠】

そろばんの玉のように平たくて角の高い玉を連ねた数珠。修験者が用い、もむと高い音がする。いらたか。

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