修験者(読み)しゅげんじゃ

大辞林 第三版の解説

しゅげんじゃ【修験者】

修験道の行者。兜巾ときんをかぶり、篠懸すずかけと結い袈裟げさをつけ、笈おいを負い、金剛杖を持ち、法螺ほらを鳴らし、山野をめぐり歩いて修行する。山伏。験者げんざ

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精選版 日本国語大辞典の解説

しゅげん‐じゃ【修験者】

〘名〙 仏語。修験道の行者。有髪俗体の法身形、摘髪(つみがみ)の報身形、剃髪(ていはつ)墨染、僧体の応身形の三種がある。いずれも兜巾(ときん)を戴き、篠懸(すずかけ)および結袈裟(ゆいけさ)をつけ笈(おい)を背負い、金剛杖をつき、法螺(ほら)を鳴らし、山野に露宿して修行する。もとは太刀を帯びた。山伏。験者(げんざ・げんじゃ)。修験家。〔憲教類典‐延宝四年(1676)(古事類苑・宗教三六)〕
※歌舞伎・勧進帳(1840)「修験者(シュゲンジャ)たる者来りなば、即座に縄かけ打捕るやう」

すげん‐じゃ【修験者】

※読本・椿説弓張月(1807‐11)残「修験者(スケンジャ)めきたる旅客」

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世界大百科事典内の修験者の言及

【山岳信仰】より

…高野山(和歌山),立石寺(りつしやくじ)(山形),恐山(青森)などはこの代表的な例である。 平安時代中期以降になると,山岳修行をして験力を獲得し,呪術宗教的な活動を行う者が修験者あるいは山伏と呼ばれるようになった。とくに熊野や吉野の金峰山(きんぷせん)には修験者が数多くあつまった。…

【修験道】より

…醍醐寺を創建した真言宗の聖宝(しようぼう),比叡山の回峰行(かいほうぎよう)を始めた相応(そうおう)などはとくに有名である。そして山岳修行の結果,加持祈禱においていちじるしい効験をあらわした密教僧は,修験者と呼ばれるようになった。修験者は山に伏して修行したことから山伏とも呼ばれた。…

【先達】より

…本来は,学問・技芸・修行などの先輩をさし,また諸山参詣者の宗教的指導者すなわち道案内者の意味である。平安末期以来盛んになった熊野参詣者の安全を確保し,導く際の儀式を行う熊野先達には,熊野で修行を積んだ修験者(山伏)があたった。先達をすることで参詣者すなわち檀那から礼銭が与えられたことから,やがて修験者は先達をする檀那を収入源とみなし,先達をする権利が一種の株となっていった。…

【長床衆】より

…中世の修験者は,一所不在を本義とし,山から山,寺社から寺社へと修行の旅を続け,客僧とも呼ばれた。これら回国の修行者の,一時の止宿,参籠に供する場が長床で,神社の拝殿や細長い礼殿があてられた。…

【山伏】より

…山臥とも書く。また験を修めた者という意味で修験者,一宗一派にかたよらず諸山を歴訪するところから客僧ともいわれる。 日本では古来山岳は霊地としてあがめられていたが,奈良時代以降仏教や道教の影響で山岳で修行し,験力をえて呪術を行う者があらわれてきた。…

※「修験者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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