苛高(読み)イラタカ

デジタル大辞泉 「苛高」の意味・読み・例文・類語

いら‐たか【苛高/刺高】

《「いらだか」とも》
角だってごつごつしていること。
「―の老木にそひて」〈泣菫零余子
苛高数珠」の略。
「持ったる―、知盛の首にひらりと投げかくれば」〈浄・千本桜

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精選版 日本国語大辞典 「苛高」の意味・読み・例文・類語

いら‐たか【苛高】

  1. ( 「いらだか」とも )
  2. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 かどだっているさま。ごつごつしているさま。
    1. [初出の実例]「片びなた醜家(しこや)のかくれ、莿(イラ)だかの老木にそひて、項(うな)がけり、蔓の手たゆき、零余子(ぬかご)かづら」(出典白羊宮(1906)〈薄田泣菫〉零余子)
  3. [ 2 ] 〘 名詞 〙いらたかじゅず(苛高数珠)」の略。
    1. [初出の実例]「赤木の数珠(じゅず)の苛高(いらたか)をさらりさらりと押し揉(も)んで」(出典:謡曲・葵上(1435頃))

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