零余子(読み)ムカゴ

デジタル大辞泉 「零余子」の意味・読み・例文・類語

むか‐ご【零子】

葉の付け根にできる、多肉球状の芽。地上に落ちると根を出して、新しい個体となる。ヤマノイモでは茎、オニユリでは鱗片葉が変化してできる。鱗芽珠芽肉芽。ぬかご。 秋》雨傘にこぼるる垣の―かな/犀星
[類語]木の芽若芽新芽冬芽ふゆめ冬芽とうがひこばえ花芽はなめ花芽かが葉芽下萌え頂芽腋芽肉芽麦芽もやし

ぬか‐ご【零子】

むかご」に同じ。

れいよ‐し【零余子】

むかご

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精選版 日本国語大辞典 「零余子」の意味・読み・例文・類語

ぬか‐ご【零余子】

〘名〙 =むかご(零余子)《季・秋》 〔本草和名(918頃)〕
[補注]「ぬかご」「むかご」の二つ語形では、「ぬかご」が古く、近世以降「むかご」が一般的になったようである。

むか‐ご【零余子】

〘名〙 植物の腋芽(えきが)で、栄養物質の貯蔵によって球状に肥大し、成熟すると地上に落ちて新しい植物体となるもの。特にヤマノイモに見られる。珠芽。肉芽。仔芽。ぬかご。《季・秋》 〔黒本本節用集(室町)〕

れいよ‐し【零余子】

〘名〙 =むかご(零余子)〔本草和名(918頃)〕

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デジタル大辞泉プラス 「零余子」の解説

零余子(むかご)

長谷川伸二による戯曲。1965年、第11回「新劇岸田戯曲賞(のちの岸田国士戯曲賞)の候補作品となる。

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