デジタル大辞泉 「若しは」の意味・読み・例文・類語 もし‐は【▽若しは】 [接]《漢文訓読から生じた語》1 (主に「もしは…、もしは…」の形で)それぞれの場合があることを示す。あるいは。または。「―伴のつはものに身をあたりぬべく、―世の中にいみじき目見給ひぬべからむ時に」〈宇津保・俊蔭〉2 (「…もしは…」の形で)どちらか一方が選ばれることを示す。あるいは。もしくは。「例の人は、案内する便り―なま女などして言はすることこそあれ」〈かげろふ・上〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「若しは」の意味・読み・例文・類語 もし‐は【若は】 〘 接続詞 〙 ( 副詞「もし」に助詞「は」の付いてできたもの。漢文の訓読から生じた )① ( 主に「もしは…、もしは…」の形で ) 同類の事柄を列挙し、それぞれの場合があることを示す。あるいは。または。[初出の実例]「若有らむひとは是の経を聞き、能く他の為に演べ説き、若は心に随喜をも生じ、或は供養を設けよ」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)一)② ( 「…もしは…」の形で ) 同類の事柄のうち、いずれか一方が選ばれることを示す。それとも。あるいは。もしくは。そうでなければ。[初出の実例]「例の人は、案内する便り、もしはなま女などして、言はすることこそあれ」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)若しはの補助注記→「もしくは(若━)」の補注 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例