若尾郷(読み)わかおごう

日本歴史地名大系 「若尾郷」の解説

若尾郷
わかおごう

近世の若尾村、現在の大草町若尾おおくさまちわかおを遺称地として一帯に比定される中世郷。永禄一二年(一五六九)一一月二日の武田家印判状写(甲州古文書)に「若尾増分」とみえ、武田氏の家臣沢登藤三郎は当郷で実施された検地の結果検出された増分のうち二三貫三三〇文を宛行われるかわりに、甲・咽輪・手蓋・脛当・差物・馬介などの武具支度と鉄砲一挺の用意を命じられている。沢登氏についての詳細は不明であるが、近世には巨摩郡西郡筋沢登さわのぼり(現櫛形町)があるので、あるいは同所の土豪であったか。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android