英語伝習所跡(読み)えいごでんしゆうじよあと

日本歴史地名大系 「英語伝習所跡」の解説

英語伝習所跡
えいごでんしゆうじよあと

[現在地名]長崎市立山一丁目

幕末期に岩原いわはら目付屋敷に設けられた語学所の跡。宝暦一二年(一七六二)頃、阿蘭陀通詞の本木良永が英書を借りて写したと伝えるが、文化五年(一八〇八)フェートン号事件の影響は大きく、幕府は阿蘭陀通詞・唐通事に満州語・ロシア語のほか英語の修業を命じた。その教師はオランダ商館長ブロムホフで、志筑忠雄門下の一人吉雄権之助(吉雄耕牛の子)もその教授を受け、その編修になる「諳厄利亜言語和解記」三巻を同七年幕府に献上した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android