茂草村(読み)もぐさむら

日本歴史地名大系 「茂草村」の解説

茂草村
もぐさむら

[現在地名]松前郡松前町字茂草

近世から大正一二年(一九二三)まで存続した村。近世は西在城下付の一村で、雨垂石あまだれいし村の北方にあり、日本海に注ぐ茂草川河口域に位置する。文化六年(一八〇九)の村鑑下組帳(松前町蔵)当村旧跡の項に「茂草村古名はしののた、即しののた川之向ニ有之」とあり、茂草川(しののた川)を境に北側の「しののた村」と、後に発展してきた南側の茂草村とを合せて茂草村とよばれるようになったと考えられる。地名の由来は「地名考并里程記」に「夷語モムチヤなり。則、小柴の流るゝと訳す。扨、モムとは流れるといふ事。チヤは小柴の事にて、此川出水の節小柴の海岸へ流れ寄る故、此名ありといふ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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