茅坤(読み)ぼうこん(その他表記)Mao Kun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「茅坤」の意味・わかりやすい解説

茅坤
ぼうこん
Mao Kun

[生]正徳7(1512)
[没]万暦29(1601)
中国,明の文学者。帰安 (浙江省呉興) の人。字,順甫。号,鹿門。嘉靖 17 (1538) 年進士に及第青陽,丹徒2県の知事から吏部稽勲司,広平通判,広西近備僉事を歴任。よう (ヤオ族 ) の反乱を鎮圧し,また胡宗憲のもとで倭寇平定を助けた。擬古派の風潮の盛んなときに,それに反対して唐宋古文を推称し『唐宋八大家文鈔』 (144巻) を編集し,大いに流布した。詩文集『玉芝山房稿』 (22巻) 。倭寇平定の際の見聞記『海寇後編』『徐海本末』がある。

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