茶式(読み)チャシキ

デジタル大辞泉 「茶式」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐しき【茶式】

茶の湯作法方式千利休により大成されたといわれる。

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精選版 日本国語大辞典 「茶式」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐しき【茶式】

  1. 〘 名詞 〙 茶のたて方や作法など、茶の湯の方式。茶法。僧家が中国から伝えたものを室町中期に、足利義政が、同朋衆能阿彌などを召して定めたのに始まり、のち利休によって大成された。
    1. [初出の実例]「茶式のはじめは筑前国崇福寺の開山南浦紹明、正元の頃入宋し、径山寺虚堂に嗣法し、文永四年に帰朝す。其頃台子一かざり径山寺より将来し、崇福寺の什物とす。是少茶式のはし有にや、後、其台子を紫野大徳寺へ贈り、又、天龍寺の開山夢窓へわたり、夢窓此台子にてちゃのゆをはしめ茶式を定むといふ」(出典:俗説贅弁(1716)二)

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