草筵(読み)くさむしろ

精選版 日本国語大辞典 「草筵」の意味・読み・例文・類語

くさ‐むしろ【草筵】

〘名〙
① 藁(わら)などを編んでつくったむしろ。草のむしろ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
随筆守貞漫稿(1837‐53)二〇「江戸夜鷹は〈略〉毎戸草莚を垂れ戸口に立ちて客を呼ぶ」
② 草が一面に生えて、むしろを敷いたようになっていること。また、その草を敷物とすること。転じて、旅先での粗末な敷物や寝床などをいう。
※建長三年九月十三夜影供歌合(1251)「打ちなびき秋きたりとや草むしろ野もせの露の玉を敷くらん藤原家良〉」
謡曲鵜飼(1430頃)「ひと夜仮寝の草筵、鐘を枕の上に聞く」

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デジタル大辞泉 「草筵」の意味・読み・例文・類語

くさ‐むしろ【草×筵】

わらなどで作った筵。
筵を敷きつめたように、草が一面に生えていること。また、草を敷物とすること。
「うちなびき秋きたりとや―野もせの露の玉をしくらん」〈夫木・一〇〉
旅先での粗末な敷物や寝床。
「一夜仮寝の―、鐘を枕の上に聞く」〈謡・鵜飼

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