荒木村英(読み)あらきむらひで

精選版 日本国語大辞典 「荒木村英」の意味・読み・例文・類語

あらき‐むらひで【荒木村英】

  1. 江戸中期和算家。江戸の人。高原吉種、のちに関孝和師事。関の遺著を整理して「括要算法」を刊行し、関流の正統とされた。寛永一七~享保三年(一六四〇‐一七一八

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「荒木村英」の解説

荒木村英 あらき-むらひで

1640-1718 江戸時代前期-中期の和算家。
寛永17年生まれ。江戸の人。高原吉種(きっしゅ),関孝和にまなぶ。関の遺稿を自分の門人大高由昌(よしまさ)に編集させ,「括要算法」として刊行。門弟松永良弼(よしすけ)がしるした「荒木先生茶談」は和算の初期の歴史をつたえている。享保(きょうほう)3年7月15日死去。79歳。通称彦四郎

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世界大百科事典(旧版)内の荒木村英の言及

【括要算法】より

…1712年(正徳2)刊。関孝和の弟子荒木村英(1640‐1718∥寛永17‐享保3)が,荒木の弟子大高由昌に手伝わせて,関の没後,関の遺稿を整理し出版したのが本書である。関の業績の多くを含んでいる。…

【関流】より

…関流という名称を初めて使ったのは関孝和の孫弟子松永良弼で,松永の弟子山路主住から関流何伝というようになった。初伝荒木村英,2伝松永良弼,3伝山路主住,4伝安島直円,藤田貞資,5伝日下誠,6伝和田寧,内田五観と続く。関流は建部賢弘,中根元圭,久留島義太ほか多数のりっぱな数学者が輩出したので他の流派を圧倒した。…

※「荒木村英」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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